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相続放棄の基礎知識

【相続放棄か自己破産か】借金を免れる目的でも大きく違う

相続放棄と自己破産とでは、「借金の支払い義務がなくなる」という点では同じです。
しかし、「借金がどうなるか」ということと「財産がどうなるか」という2つの点で、大きな違いがあります。

まず、1つ目の「借金がどうなるか」について見てみましょう。
自己破産は、自己都合で支払うことのできない自分の借金も、相続した借金も特別に免除してもらうことです。
もっとも、借金の支払い義務はなくなりますが、税金の支払い義務は残ります。

それに対し、相続放棄は、放棄することによって、相続した財産も借金も、一切を引き受けないようにすることです。
相続したものを一切引き受けないのですから、もちろん借金の支払い義務は負いません。
そして当然、亡くなった人が滞納していた税金の支払義務もなくなります。

相続放棄とは、亡くなった人が持っていた一切の権利や義務の関係をなくすことができることですので、たとえ亡くなった人が税金を滞納していたとしても、相続放棄をすれば税金の支払いはしなくてすみます。

次に2つ目。
「財産がどうなるかについてです。
自己破産は、自分の財産も相続した財産も一切を返済に回す必要があり、手元に財産を残すことは出来ません。
相続放棄は、前述したように、一切を引き継がないものですので、相続財産は引き継げません。
しかし、自分の財産は、相続財産とは関係がありませんので、手元に残すことが出来ます。

これが相続放棄と自己破産との大きな違いです。

この記事を書いた人
しいば もとふみ
椎葉基史

司法書士法人ABC 代表司法書士

司法書士(東京司法書士会 第7875号、簡裁訴訟代理関係業務認定第612080号)
家族信託専門士 司法書士法人ABC代表社員
NPO法人相続アドバイザー協議会理事
株式会社アスクエスト代表取締役
株式会社負動産相談センター取締役

熊本県人吉市出身、熊本高校卒業。
大手司法書士法人で修行後、平成20年大阪市内で司法書士事務所(現 司法書士法人ABC)を開業。
負債相続の専門家が、量においても質においても完全に不足している状況に対し、「切実に困っている人たちにとってのセーフティネットとなるべき」と考え、平成23年に相続放棄専門の窓口「相続放棄相談センター」を立ち上げる。年々相談は増加しており、債務相続をめぐる問題の専門事務所として、年間1000件を超える相談を受ける。
業界でも取扱いの少ない相続の限定承認手続きにも積極的に取り組み、年間40件程度と圧倒的な取り組み実績を持つ。

【 TV(フジテレビ・関西テレビ・毎日放送)・ラジオ・経済紙等メディア出演多数 】
 ■書籍  『身内が亡くなってからでは遅い「相続放棄」が分かる本』(ポプラ社)
 ■DVD 『知っておくべき負債相続と生命保険活用術』(㈱セールス手帖社保険 FPS研究所)

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